ニュースの要点
医薬品医療機器総合機構(PMDA)は、患者向医薬品ガイド検討会の取りまとめを公表した。
目次
とりまとめの作成経緯
- 患者向医薬品ガイドは、患者やその家族が、医療用医薬品を正しく理解し、重大な副作用を早期に発見することなどに役立つよう、平成18年より作成されているが、その認知度は低く、活用されていない実態が報告されている。AMED研究班における研究やその後の日本製薬団体連合会における検討会での検討結果等を踏まえ、ガイドの見直しを求める要望書が提出された。
- 今後の具体的な運用にあたって、ガイドの内容確認と掲載を行うPMDAに検討会を設置し、要望書の内容を踏まえつつ、ガイドの位置づけや内容、提供方法に関する検討を行った。
患者向医薬品ガイドの今後の在り方について:抜粋
- ガイドの目的と位置づけ
- 対象品目:全ての医療用医薬品
- 体裁・記載内容:必須版と詳細版の2部構成
- 作成スケジュール:患者等におけるニーズ等の調査を実施
- 活用方法、認知度・アクセス向上
患者向ガイドの目的
ガイドは、患者が自ら医薬品について正しい情報を得る他、医師等に質問する際のコミュニケーションツールや、薬剤師等が患者に説明する際の資材としても活用されることで、医薬品を服用する際の留意点や副作用に対する国民の理解が深まり、より安全で有効な医薬品の使用が推進される。さらに、そうした活用が推進されることにより、国民の医薬品への関心・知識の向上、さらには、ヘルスリテラシー向上につながることで、より自発的、積極的な医師等とのコミュニケーションの推進も期待される。




