ニュースの要点
令和7年6月13日、「経済財政運営と改革の基本方針2025」を閣議決定した。骨太方針2025では「賃上げを起点とした成長型経済の実現」と「中長期的に持続可能な経済社会の実現」がテーマとなっている。
目次
医療関連の重要課題と取り組み方針(抜粋)
- 医療・介護・障害福祉分野の処遇改善・業務負担軽減等
持続可能な社会保障制度のための改革実行、現役世代の保険料負担を含む国民負担軽減を実現- OTC類似薬の保険給付の在り方の見直し
- 地域フォーミュラリの全国展開
- 新たな地域医療構想に向けた病床削減
- 医療DXを通じた効率的で質の高い医療の実現、現役世代に負担が偏りがちな構造の見直しによる応能負担の徹底
- がんを含む生活習慣病の重症化予防とデータヘルスの推進などの改革について
引き続き行われる社会保障改革に関する議論の状況も踏まえ、2025年末までの予算編成過程で十分な検討を行い、早期に実現が可能なものについて、2026年度から実行する。
- 中長期的な医療提供体制の確保
かかりつけ医機能、適切なオンライン診療の推進、新たな地域医療構想、医師偏在への対応、妊娠・出産・産後の経済的負担の軽減、小児周産期医療、リフィル処方箋 - 疾患に応じた対策等
がん対策、循環器病対策、慢性腎臓病対策等、女性の健康支援、睡眠対策、いわゆる国民皆歯科健診、リハビリテーションによる自立支援・在宅復帰・社会復帰 - 予防・健康づくり、重症化予防
データヘルス計画に基づくコラボヘルス、エビデンスに基づくPHRや健康経営、職域でのがん検診の普及、糖尿病性腎症の重症化予防 - 創薬力強化とイノベーション推進
国際水準の治験・臨床試験実施体制、医薬品安定供給

