ニュースの要点
中央社会保険医療協議会 総会(第610回)が6月25日に開催され、厚生労働省より医療提供体制について示された。
目次
薬局・薬剤師関連(抜粋)
- 薬局数の年次推移
薬局数は年々増加しており、令和5年度は62,828施設。
健康サポート薬局:3,232
地域連携薬局:4,297 - 薬局数の各都道府県の増減
薬局数は、東京都や大阪府などで増加しているが、都道府県によっては減少しているところもある。 - 都道府県別にみた薬局数(人口10万対)
令和5年における人口10万人に対する薬局数の全国平均は50.5施設であった。最も多い都道府県は佐賀県で64.5施設、最も少ない都道府県は沖縄県で39.4施設となり都道府県間で差がある。 - 二次医療圏別にみた薬局数(処方箋発行枚数あたり)
- 二次医療圏で比較した場合、処方箋発行枚数(処方箋を発行した医療機関の所在地ごと)あたりの薬局数(薬局の所在地ごと)には最大約6倍の差がある。
- 二次医療圏を大都市型、地方都市型、過疎地域型の地域区分に分けた場合、過疎地域型は、他の地域区分に比べ、処方箋発行枚数あたりの薬局数は、全国平均を下回る地域が多い傾向がある。
- 薬剤師数の年次推移
薬剤師の総数、人口10万人あたりの薬剤師数は増加している。
薬剤師数:323,690人(令和4年)・・医師数343,275人
人口10万対薬剤師数:259.1人・・人口10万対医師数274.7人 - 医療機関・薬局に従事する薬剤師数の推移
医療機関・薬局に従事する薬剤師の総数は増加している。特に、薬局薬剤師は年々増加しており、令和4年には、医療機関・薬局に従事する薬剤師の75%を占めている。
薬局:190,735人
病院:56,585人 - 薬局薬剤師数と処方箋発行枚数の変動率の推移
薬局薬剤師数と処方箋発行枚数の、それぞれの変動率の推移を見ると、平成14年度までは処方箋発行枚数の増加率の方が大きかったが、平成16年度に逆転し、薬局薬剤師数の増加率の方が大きくなっている。 - 薬剤師の地域偏在
薬局、病院ともに薬剤師の就業先は人口の多い都市部に集中している。
参考:薬剤師の養成及び資質向上等に関する検討会とりまとめ
- 将来的に薬剤師が過剰になると予想される一方で、薬剤師の従事先には業態の偏在や地域偏在があり、特に病院薬剤師の確保は喫緊の課題。
- 偏在を解消するための薬剤師確保の取組が必要であり、医療計画における医療従事者の確保の取組等を含め、地域の実情に応じた効果的な取組を検討すべき。








