ニュースの要点
個人情報保護委員会は、病院・診療所及び薬局における要配慮個人情報を含む個人データの漏えい等事案を踏まえた個人データの適正な取扱いについて、注意喚起を行った。
病院・診療所及び薬局においては、要配慮個人情報を含む個人データの取扱いの機会が非常に多く、特に窓口では、患者一人当たりに手交するものとして、処方薬のほか紙媒体の書類等(検査結果、処方せん、お薬手帳等)の種類が多いこともあり、患者の取り違えによる誤交付が多数発生している。
薬局における漏えい等事案
- 薬局における漏えい等事案の発生原因は、誤交付が9割強と大半を占めている。このほか、誤送付が1割弱。(2024年4~6月の薬局での漏洩事案は868件で、誤交付が792件となっている)
- 薬局における誤交付による漏えい等は、患者(患者の家族を含む)に、他の患者のお薬手帳・お薬手帳シール、診療明細書・領収書、処方薬・薬袋(お薬手帳等の書類一式も合わせて誤交付する場合を含む。)、薬剤情報提供書などを、間違って手渡し、お薬手帳シール貼り間違え、会計処理ミスなどにより、引き起こされる事例が典型的。