ニュースの要点
厚生労働省と都道府県では、5月1日(水)から6月30日(日)までの2カ月間、「不正大麻・けし撲滅運動」を全国で実施する。
この運動は不正栽培や犯罪予防の観点から各地に自生している大麻やけしを撲滅するため、昭和35年から大麻やけしの発見と除去、正しい知識の普及・広報啓発を毎年、展開しているもの。
「大麻」やあへん系麻薬の原料となる「けし」は、大麻取締法、あへん法などにより、栽培の免許を持つ人以外の栽培が禁止されている。しかし、依然として乱用目的で不正栽培をする人が後を絶たず、令和4年の国内の大麻事犯者の検挙者数は5,546人となり、検挙人員のうち30歳未満の割合が、過去最高の69.2%になるなど、若年層による大麻事犯が課題となっている。
自生している大麻やけしを除去する取り組みも継続的に行っているが、いまだ根絶には至っていない。厚生労働省と都道府県では、関係機関の後援を得て、不正栽培の発見に努めるとともに、自生している大麻やけしを一掃するための除去活動をこの期間に集中的に行う。
また、大麻事犯の検挙者が大幅に増加している若年層に向けて、大麻の危険性・有害性を伝えるために全国的は啓発資材の展開の他、インターネット、SNS等を利用した啓発活動も行う。
「不正大麻・けし撲滅運動」概要
- 実施期間:令和6年5月1日(水)から6月30日(日)まで
- 実施機関:主催 厚生労働省、都道府県
※通報のお願い:不正栽培または自生している「大麻」や「けし」を発見した場合は、最寄りの各地方厚生(支)局麻薬取締部(支所)、各都道府県薬務主管課、保健所、警察署などに通報してください。