ニュースの要点
厚生労働省は10月10日、「令和5年の国民医療費」を取りまとめ公表した。
「国民医療費」は、その年度内の医療機関等における保険診療の対象となり得る傷病の治療に要した費用の推計で、医療保険などによる給付のほか、公費負担、患者負担によって支払われた医療費を合算したものとなる。同じ医療費統計である「医療費の動向」(概算医療費)は速報値であるのに対し、「国民医療費」は、労働者災害補償保険等についても対象とし、各制度の決算額に基づいており、確定値として位置付けられる。
なお、「国民医療費」は、医科診療医療費、歯科診療医療費、薬局調剤医療費、入院時食事・生活医療費、訪問看護医療費等を含み、保険診療の対象とならない費用や、正常な妊娠・分娩、健康診断、予防接種など、傷病の治療以外の費用は含まない。
