ニュースの要点
- 糖尿病はどんな病気?
-
私たちの血液中のブドウ糖(血糖)の濃度は、膵臓から分泌されるインスリンというホルモンによって一定の範囲に保たれています。糖尿病は、インスリンが十分に働かないために慢性的に血糖が増えてしまう病気です。血糖の濃度(血糖値)を高いまま放置すると、将来的に心臓病や失明、腎不全、足の切断といった合併症につながります。
糖尿病の種類には1型糖尿病や2型糖尿病などがあります。
症状からは気づきにくい 定期的な健診の受診が大切
糖尿病は、2型糖尿病の発症の初期段階など、血糖値の上昇が軽度の場合には症状が見られないことが多いです。そのため、眼や腎臓の合併症が進行してから糖尿病と診断されることがあります。症状からは気づきにくいため、定期的に健診を受診して早期に糖尿病を見つけ、合併症が進行する前に治療を開始することが重要になります。
40~74歳を対象に行われている特定健診(メタボ健診)や職場の健診で血糖値や体重、血圧などを定期的に測定することによりリスク要因を把握し、早期に対策を講じることができます。健診結果が保健指導レベルになった場合は、指導を受けて2型糖尿病の発症を予防しましょう。
血糖値がかなり高くなると、喉が渇く・たくさん水を飲む/トイレの回数が増える/体重が減る/疲れやすくなる――などの症状が出ることがありますので、心当たりがある際は、医療機関の受診をお勧めします。