ニュースの要点
厚生労働省は11月21日、「ロピバカイン塩酸塩製剤の適正な使用と発注について(協力依頼)」とする事務連絡を発出し、「アナペイン注 2mg/mL, 7.5mg/mL, 10mg/mL(10 管)」とアナペイン注の後発医薬品である「ロピバカイン塩酸塩0.75%注5mg/10mL,150mg/20mL「テルモ」」について、返品が生じないよう、過剰な発注は厳に控えて、当面の必要量に見合う量のみの購入を要請した。
帝王切開や無痛分娩など代替製剤の使用が困難な医療行為における使用量を確保できるよう引き続き適正使用に努めることも求めた。
「アナペイン注」については、令和6年6月より、製造設備の不具合により供給が不安定となっており、医療機関等において必ずしも十分な量の製剤が入手できない状況が生じており、後発医薬品「ロピバカイン塩酸塩0.75%注75mg/10mL, 150mg/20mL「テルモ」」が薬価基準に収載され、販売が開始された一方で、アナペイン注については、一部規格にて生産が再開されたものの、製造設備の不具合が生じる以前の生産量に完全には回復していない状況となっている。