ニュースの要点
厚生労働省は8月21日、「第8回 薬局・薬剤師の機能強化等に関する検討会」を開催し、地域における薬局の機能・役割について継続して議論した。
目次
地域における薬剤師・薬局の役割について(案)
- 医療関係者等との連携による地域の住民の薬物治療(外来・在宅医療)の提供
- セルフケア・セルフメディケーションの推進など、地域住民の健康維持・増進の取組等の支援
- 医薬品の適正使用の推進など公衆衛生の向上・増進
- 薬剤師の資質向上 等
地域連携薬局の役割(案)
- 入退院時の医療機関等との情報連携や、在宅医療等に地域の薬局と連携しながら一元的・継続的に対応すること
- 必要に応じ外来患者への夜間・休日対応を実施すること(地域の実状に応じ、輪番制、救急医療体制に参加する等)
- 在宅対応について、地域の薬局が対応できない場合に、それらの薬局と連携して対応すること
- ターミナルケアの患者の対応や夜間・休日を含む臨時の訪問対応について対応が可能である地域連携薬局も必要
- 上記の対応については、薬局間だけではなく地域の医療機関、訪問看護ステーション、居宅介護支援事業所等と連携することが前提である。
- なお、地域連携薬局に求められる機能については、地域全体で体制を構築する必要があるものであり、地域連携薬局にすべてを任せるのではなく、体制の構築に当たっては地域連携薬局以外の薬局も積極的に協力する必要がある。
- 特に、地域連携薬局だけで地域のニーズに対応することは困難である場合もある想定されることから、地域連携薬局以外の薬局も含めて地域全体で必要な体制を構築していくことが重要
健康サポート薬局の役割(案)
- 地域住民による主体的な健康の維持・増進を積極的に支援すること
- 特に、地域の中で、地域住民の健康・介護等に関する相談役の一つとなること
- 相談対応については、関係機関や多職種と連携した対応を前提に、セルフケア・セルフメディケーションに関する相談や受診勧奨のみならず、薬局だけでは解決できないことについて関係機関の紹介などの対応ができること
- 行政機関や関係団体等と連携し、地域住民の健康サポートの取組を実施すること
※「地域における薬局・薬剤師のあり方」については、9月中に議論を取りまとめる予定。