ニュースの要点
厚生労働省は4月1日、医療機能情報提供制度及び同制度により全国の医療機関を検索することができる「医療情報ネット(ナビイ)」の運用を開始した。診療日や診療科目といった一般的な情報に加え、対応可能な疾患・治療内容、提供しているサービスなどさまざまな情報から、全国の医療機関を検索することのできるシステムとなる。
医療機能情報提供制度とは
医療機能情報提供制度は、住民・患者による医療機関の適切な選択を支援することを目的として、平成18年の第五次医療法改正により導入された。病院等に対し、医療機能に関する情報について都道府県知事への報告を義務付け、都道府県知事は報告を受けた情報を住民・患者に対し分かりやすい形で提供する制度として運用している。
医療法の改正により、都道府県知事は病院等から報告を受けた内容を公表するに当たって必要な措置を講ずることとされ、これを受けて、従来、都道府県ごとに個別に運用されていた情報提供システムとそのデータを集約して、全国統一的な情報提供システム(医療情報ネット)を構築し、令和6年4月から運用を開始した。
医療情報ネット(ナビイ)
- 全国の医療機関・薬局について、さまざまな方法で検索・情報収集ができる。
- 今すぐ近くで診療を受けたい場合、地域を問わず希望する設備やサービスを提供する医療機関を探したい場合など、さまざまな場面で活用できる。
用語解説
医療情報ネット(ナビイ)で使用されている用語のうち、医療機関の公表情報で使用する用語を、理解しやすいよう解説している。用語によっては、参考となる情報を掲載しているURLを併せて記載している。