ニュースの要点
厚生労働省は12月17日、第4回在宅医療および医療・介護連携に関するワーキンググループを、「第8次医療計画(後期)に向けた方向性について」を議題として開催された。
目次
「在宅医療において積極的役割を担う医療機関」及び「在宅医療に必要な連携を担う拠点」について
- 在宅医療において積極的役割を担う医療機関(抜粋)
医療機関以外の施設等を位置づけている地域が存在することについて、「在宅医療を自ら提供」するといった「在宅医療において積極的役割を担う医療機関」の趣旨に合致しないことから、その位置づけを速やかに見直す。 - 在宅医療に必要な連携を担う拠点(抜粋)
「在宅医療に必要な連携を担う拠点」は、地域における在宅医療の提供体制に関する協議の機会を提供し、在宅医療提供施設や職能団体等の関係者、行政の担当者が参画した「顔の見える関係」の構築を進めること。
「在宅医療に必要な連携を担う拠点の整備・運用に関するガイドブック」も活用し、地域の医療資源等の把握、連携上の課題の抽出等の実施状況の確認、課題解決に向けた検討を進める。
ICTの活用等を通じた多職種連携・生産性向上の取組について(抜粋)
訪問薬剤管理指導については、患者の療養環境の移行時も含め、ICT等を活用して、病院薬剤師、訪問診療や訪問看護等を行う他職種から、在宅療養患者の状態や服薬状況等に係る情報を収集し、残薬や複数診療科からの医薬品の処方による重複投薬やポリファーマシー、薬物相互作用の発見及び関係職種への情報提供、さらにはその解消のための処方医等への提案につなげ、より適切な治療の実施につなげることが必要。
在宅医療における医療機関等や患者からの時間外も含めた調剤の求めへの対応については、地域連携薬局とそれ以外の薬局を含めた薬局間の連携による輪番薬局での対応等の負担分散や、薬局と医療機関、訪問看護ステーション等との連携による入院・外来と在宅医療の双方の円滑な移行により薬剤提供が滞りなく行われるよう、行政も含めた体制の検討・整備が求められる。また、病院から在宅などの療養環境に移行する患者について、入退院前後の薬学的管理のため、病院薬剤師が院内の他職種と協働した検討を行った上で、薬局薬剤師やケアマネジャー等の地域の多職種に対し連絡・調整を行い、病院と地域の双方向の情報共有を通じた地域における訪問薬剤管理指導の導入を支援する対応について検討を進める必要。


