ニュースの要点
厚生労働省は4月22日、「第4回 薬局・薬剤師の機能強化等に関する検討会」を開催し、地域における認定薬局、健康サポート薬局など薬局の機能のあり方などについて議論した。
- 認定薬局:地域連携薬局(4,232件)・専門医療機関連携薬局(186件)・・24年2月
- 健康サポート薬局(3123件)・・23年9月
目次
認定薬局、健康サポート薬局など薬局の機能のあり方に関する課題(抜粋)
- 患者が自身に適した薬局を主体的に選択できるよう、健康サポート薬局、認定薬局(地域連携薬局、専門医療機関連携薬局)制度により、一定の機能を有する薬局について表示又は名称を使用できる制度が導入されている。
- 健康サポート薬局や認定薬局については薬局側に名称を使用(表示)できる以外のインセンティブがなく、また、利用者にどのようなメリットがあるのか不明確
- 健康サポート薬局、地域連携薬局については、共通している部分もあり、地域の中での位置付けや違いがわかりにくい
- 健康サポート薬局、認定薬局について、その機能や地域における役割・位置付けを改めて整理・明確化することが必要である
地域における薬局・薬剤師のあり方について(現状・課題)(抜粋)
- 令和元年の薬機法改正では、調剤後の継続的な服薬指導、服薬状況等の把握について義務化し、服薬状況等の処方医等へのフィードバックについて努力義務とし、認定薬局制度の導入。
- 認定薬局については、年々増加しているがその数は必ずしも十分ではなく、認知度も低い。
- 健康サポート薬局の認知度は低い。地域によっては、薬局が他職種と連携して、健康支援に係る取組を実施する事業が行われており、薬局薬剤師が健康サポート機能を発揮することが期待されている。
- 地域において求められる薬剤師サービスとして、在宅対応、夜間・休日の対応、健康サポート、新興感染症・災害等の有事対応等があり、これら全てについて、地域の薬局が個別に対応することは困難であり、地域の薬局が連携して対応する仕組みを構築することの検討も必要。
論点:地域における薬局・薬剤師のあり方について
- 地域において求められる薬剤師サービスについては、地域での薬局関連携等により確保すべきものもあることも踏まえ、夜間・休日対応や在宅対応など個々の薬局の機能について。
- 地域における認定薬局(地域連携薬局、専門医療機関連携薬局)、健康サポート薬局のあり方について。特に、今後、需要が増大すると考えられる在宅対応やセルフケア・セルフメディケーションに係る対応、わかりやすさ等の観点から、医療DXの進展も踏まえ、認定薬局や健康サポート薬局の果たすべき役割や機能等のあり方について。