ニュースの要点
厚生労働省は9月18日、「第9回薬局・薬剤師の機能強化等に関する検討会」を開催し、これまでの議論のまとめ「地域における薬局・薬剤師のあり方(案)」を了承した。
地域における薬局・薬剤師のあり方(抜粋)
地域における薬局の役割・機能のあり方を整理し、健康サポート薬局、認定薬局について、患者等が利用する、又は医療関係者が連携する薬局を選定する際に有用となる制度となるよう、その機能や地域における役割・位置付けを改めて整理・明確化するための検討を行った。
地域における薬局の役割・機能(抜粋)
個々の薬局に必要な機能は、迅速な対応や地域の状況に応じた対応を行う観点から、どの薬局を利用した場合でも利用者にサービスとして提供されるべきものであり、具体的には、
- 外来患者への調剤・服薬指導等
- 在宅対応(他の薬局との連携、関係機関との連絡調整を含む
- 入院・退院・在宅の移行において円滑に薬剤提供ができるよう医療機関(歯科医療機関を含む。以下同じ)・他の薬局等と連携すること
- 地域住民へのOTC医薬品等に関する相談対応・販売、受診勧奨等が求められる。
地域連携薬局の役割・機能(抜粋)
地域連携薬局は、入退院時の医療機関等との情報連携や在宅医療等に地域の薬局と連携しながら一元的・継続的に対応する薬局であり、地域の中で、医 療機関、他の薬局と連携し、夜間・休日対応や在宅対応を実施することが求められている。
地域において求められる役割を 果たすことができるよう、制度(要件、名称等)についても見直す必要がある。
健康サポート薬局の役割・機能(抜粋)
健康サポート薬局については、地域住民にとって利用するメリットが不明確で、十分に認知されておらず、十分に活用されていない状況にあると考えられる。このため、求められる役割と必要な機能を改めて明確化し、その上で利用するメリットについて周知を図っていくことが必要である。
行政機関による対応だけで地域住民へ効果的に周知することは困難であり、健康サポート薬局自ら、及び地域の薬剤師会等と連携を取りながら、積極的に情報を発信していくべきである。