ニュースの要点
厚生労働省は6月17日、「第6回薬局・薬剤師の機能強化等に関する検討会」を以下の議題等にて開催した。
- 地域における薬局・薬剤師のあり方について
- 国家戦略特区における調剤業務の一部外部委託について(報告)
- 在宅医療における薬剤提供について
目次
地域における薬局の機能・役割について:以下の二つに整理
- 地域・拠点で確保すべき機能
- 健康相談・関係機関との連携
- 高度薬学管理機能・医療用麻薬調剤・無菌製剤処理
- 夜間・休日対応(外来)
- ターミナルケア対応・臨時対応・在宅対応
- 個々の薬局に必要な機能
- OTC医薬品販売
- 調剤・服薬指導(外来)
- 在宅対応に向けた連絡調整
地域連携薬局について
- 地域連携薬局について、個々の薬局に必要な機能に加え、地域・拠点で確保すべき機能のうち、「在宅対応」、在宅対応に係る「臨時対応」、「ターミナルケア対応」、「医療用麻薬調剤」、「無菌製剤処理」の機能を持つ薬局とする。なお、これらの機能については、地域の医療機関、薬局、訪問看護事業所等と連携して対応できることを前提とする。
- ただし、在宅対応に関連する機能については、必要な体制や需要等を踏まえ、以下のとおり持つべき機能を2つの段階に分けて認定する。
- 地域における在宅に係る臨時対応(夜間・休日を含む計画外の在宅対応)を実施する薬局
- 上記に加え、無菌製剤処理(自薬局又は連携による対応)、医療用麻薬調剤を実施する薬局
健康サポート薬局について
- 健康サポート薬局は、個々の薬局に必要な機能(かかりつけ薬局としての機能を含む。)を前提に、地域住民による主体的な健康の維持・増進を積極的に支援する機能を有する薬局。特に、地域包括ケアシステムの中で、多職種と連携して、地域住民の相談役の一つとしての役割を果たすことが重要。
- このため、健康サポート薬局については、処方箋のない方も含めに関する相談を幅広く受け入れ、地域住民の健康の保持増進等、自治体等と連携しながら必要な機関に繋げられることが必要。
- これらの観点も踏まえ、健康サポート薬局の機能・役割のあり方についてどのように考えるか。
例えば、健康サポート薬局について、これまで以上に市区町村等による健康増進・介護予防関連事業等との関係性・位置付けを整理することや、地域における健康相談対応等を幅広く実施し、行政と連携しながら必要な機関に繋げられることを明確化し周知等を図ることが必要ではないか。