ニュースの要点
厚生労働省は9月30日、「第183回社会保障審議会医療保険部会」にて、2013年に策定した後発医薬品の使用に係るロードマップの改訂を公表した。
目次
安定供給の確保を基本として、後発医薬品を適切に使用していくためのロードマップ
1.概要
- 2013年(平成25年)に策定した「後発医薬品のさらなる使用促進のためのロードマップ」(旧ロードマップ)を改訂。
- 現下の後発医薬品を中心とした医薬品の供給不安に係る課題への対応を基本としつつ、後発医薬品を適切に使用していくための取組も整理。
- バイオ後続品の取組方針については、その特性や開発状況等が化学合成品である後発医薬品とは大きく異なるため、ロードマップの別添として別途整理。
2.数値目標
主目標 :医薬品の安定的な供給を基本としつつ、後発医薬品の数量シェアを2029年度末までに全ての都道府県で80%以上(旧ロードマップから継続)
副次目標①:2029年度末までに、バイオシミラーが80%以上を占める成分数が全体の成分数の60%以上
副次目標②:後発医薬品の金額シェアを2029年度末までに65%以上
3.取組施策
- 安定供給・国民の信頼確保に向けた取組
- 新目標の達成に向けた取組
バイオ後続品の使用促進のための取組方針
1.概要
- バイオ後続品(バイオシミラー)は、先行バイオ医薬品とともに、医薬品分野の中でも成長領域として期待されている分野。医療費適正化の観点に加え、我が国におけるバイオ産業育成の観点からも、使用を促進する必要がある。
- 後発医薬品に係る新目標の副次目標としてバイオ後続品の数値目標が位置づけられたことも踏まえ、後発医薬品に係るロードマップの別添として、バイオ後続品の取組方針を整理した。
2.数値目標
主目標 :医薬品の安定的な供給を基本としつつ、後発医薬品の数量シェアを2029年度末までに全ての都道府県で80%以上(旧ロードマップから継続)
副次目標①:2029年度末までに、バイオシミラーが80%以上を占める成分数が全体の成分数の60%以上
副次目標②:後発医薬品の金額シェアを2029年度末までに65%以上
3.取組施策
- 普及啓発活動に関する取組
- 安定供給体制の確保に関する取組
- 使用促進に向けた制度上の対応に関する取組
- 国内バイオ医薬品産業の育成・信仰に関する取組