ニュースの要点
厚生労働省は8月7日、「今夏の新型コロナウイルス感染症等の感染拡大に備えた 保健・医療提供体制の確認等」とする事務連絡を発出した。
今後、新型コロナ等が全国的に増加し、夏の間に著しい感染拡大が生じた場合、医療提供体制のひっ迫を招くおそれがあることから、各都道府県において、今後、想定される感染拡大にも対応できる体制をあらかじめ備えるため、外来・入院医療体制の強化、高齢者施設等における対応の強化や地域住民への周知・注意喚起等に関し、留意すべき内容を整理した。
目次
薬局関連(医薬品について)抜粋
新型コロナ等の治療薬や対症療法薬として使用される経口抗ウイルス薬、解熱鎮痛薬、鎮咳薬(咳止め)、去痰薬、トラネキサム酸については、今夏の感染拡大に対応し、必要な患者に医薬品が広く行き渡るよう、以下の点について、周知をお願いしたい。
- 医療機関及び薬局
- 治療薬や対症療法薬について、過剰な発注を控えていただき、当面の必要量に見合う量のみの購入をお願いしたい。
- 治療薬や対症療法薬の供給状況によって、他社製品や代替薬の使用についても考慮していただきたい。
- 薬局におかれては、
- 処方された治療薬や対症療法薬について、自らの店舗や系列店舗だけでは供給が困難な場合には、地域の薬局間における連携により可能な限り調整をしていただきたい。
- 卸売販売業者及び薬局におかれては、
- 治療薬や対症療法薬について、需給状況を踏まえて適切な在庫を確保する等、必要な措置を講じていただくとともに、営業所単位でも適切な在庫を確保いただくなど、可能な限り迅速に供給できる体制を整えていただきたい。