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抗インフルエンザウイルス薬等の安定供給について【厚労省】

ニュースの要点

厚生労働省は12月8日、「抗インフルエンザウイルス薬等の安定供給について」とする通知を発出した。

今シーズンのインフルエンザ対策については、「今冬の急性呼吸器感染症(ARI)への総合対策の推進について」により、取り組んでいる。 
インフルエンザ患者に対して適切な治療・検査を行うためには、抗インフルエンザウイルス薬及びインフルエンザウイルス抗原検出キットについて、その安定的な供給を図ることが必要となるので、下記の事項に十分留意の上、対応するように依頼した。

  1. 抗インフルエンザウイルス薬等の安定的な供給を図るためには、各医療機関等に対して適切な量が提供されることが必要であることから、患者数等の動向を勘案して必要量を精査した上で、特定の医療機関又は薬局に過剰な量が供給されることがないよう、周知徹底。
  2. 厚生労働省は、抗インフルエンザウイルス薬等の安定的な供給の確保の観点から、供給企業に対し、インフルエンザの流行状況に応じた適切な供給を行うよう要請し、また、必要な患者に医薬品が広く行き渡るよう、医療機関や薬局、卸売販売業者、製造販売業者に対して、円滑な流通への協力を求めていく。
目次

薬局

  1. 抗インフルエンザウイルス薬について、需給状況を踏まえて当面の必要量に見合った適切な在庫を確保することとし、過剰な発注を控え、当面の必要量に見合う量のみの購入。また、店舗単位でも適切な在庫を確保し、可能な限り迅速に供給できる体制を整える。併せて、返品を前提とする、過度な注文及び在庫管理を行わない。なお、感染症の流行状況によっては、偏在調整等のため、前回納入された製品よりも製造ロットが古いものが納入される可能性がある。その場合であっても、有効期限内の医薬品は品質に問題はないため、明らかに有効期限内に患者に使用される見込みであるにもかかわらず、単に前回納入された製品よりも製造ロットが古いことをもって、納入を拒否することは慎む。 
  2. 抗インフルエンザウイルス薬の供給状況によって、他社製品や代替薬の使用についても考慮する。 
  3. 抗インフルエンザウイルス薬について、自らの店舗や系列店舗だけでは供給が困難な場合には、地域の薬局間における連携により可能な限り調整をする。 
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001611769.pdf

抗インフルエンザウイルス薬等の安定供給について 厚生労働省(2025年12月8日)
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