ニュースの要点
厚生労働省は10月17日、「最近の調剤医療費(電算処理分)の動向令和7年度4~5月号」を公表した。
目次
4月の概要
- 令和7年度4月の調剤医療費は7,196億円(伸び率+3.9%)で、処方箋1枚当たり調剤医療費は9,611円(伸び率+3.3%)であった。調剤医療費の内訳は、技術料が2,002億円(伸び率+4.7%)、薬剤料が5,180億円(伸び率+3.6%)、薬剤料のうち、後発医薬品が1,000 億円(伸び率+4.3%)であった。
- 薬剤料の多くを占める内服薬の処方箋1枚当たり薬剤料5,329円(伸び率+1.7%)を、処方箋1枚当たり薬剤種類数、1種類当たり投薬日数、1種類1日当たり薬剤料の3要素に分解すると、各々2.84 種類(伸び率+1.0%)、28.3 日(伸び率+1.2%)、66 円(伸び率▲0.5%)であった。
- 内服薬の薬剤料3,990億円(伸び幅+89億円)を薬効大分類別にみると、総額が最も高かったのは その他の代謝性医薬品の771 億円(伸び幅+29 億円)で、伸び幅が最も高かったのは 腫瘍用薬の+47 億円(総額562億円)であった。
- 処方箋1枚当たり調剤医療費を都道府県別にみると、全国では9,611 円(伸び率+3.3%)で、最も高かったのは北海道(11,444 円(伸び率+4.6%))、最も低かったのは佐賀県(8,354円(伸び率+2.6%))であった。また、伸び率が最も高かったのは福井県(伸び率+8.5%)、最も低かったのは徳島県(伸び率▲1.1%)であった。
5月の概要
- 令和7年度5月の調剤医療費は6,923億円(伸び率+2.9%)で、処方箋1枚当たり調剤医療費は9,466円(伸び率+3.8%)であった。調剤医療費の内訳は、技術料が1,940億円(伸び率+3.6%)、薬剤料が4,969億円(伸び率+2.6%)、薬剤料のうち、後発医薬品が933億円(伸び率+2.1%)であった。
- 薬剤料の多くを占める内服薬の処方箋1枚当たり薬剤料5,207円(伸び率+1.8%)を、処方箋1枚当たり薬剤種類数、1種類当たり投薬日数、1種類1日当たり薬剤料の3要素に分解すると、各々2.82 種類(伸び率+0.6%)、27.5 日(伸び率+2.1%)、67 円(伸び率▲0.9%)であった。
- 内服薬の薬剤料3,808億円(伸び幅+33億円)を薬効大分類別にみると、総額が最も高かったのはその他の代謝性医薬品の745 億円(伸び幅+22 億円)で、伸び幅が最も高かったのは腫瘍用薬の+32 億円(総額545億円)であった。
- 処方箋1枚当たり調剤医療費を都道府県別にみると、全国では9,466 円(伸び率+3.8%)で、最も高かったのは北海道(11,147 円(伸び率+4.6%))、最も低かったのは佐賀県(8,298円(伸び率+5.5%))であった。
また、伸び率が最も高かったのは福井県(伸び率+7.7%)、最も低かったのは秋田県(伸び率+1.0%)であった。


