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急性呼吸器感染症(ARI)サーベイランスに係る具体的な方針【厚労省】

ニュースの要点

厚生労働省は9月18日、「第89回 厚生科学審議会感染症部会」を開催し、「急性呼吸器感染症(ARI)サーベイランスに係る具体的な方針」について議論した。

〇現在の定点の設置状況(抜粋)

  • 保健所管内人口単位に基づき、約3,000か所の「小児科定点」を指定し、RSウイルス感染症、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、咽頭結膜熱、ヘルパンギーナの患者の発生動向を把握。
  • 保健所管内人口単位に基づき、約5,000か所の「インフルエンザ/COVID-19定点」を指定し、インフルエンザ、COVID-19の患者の発生動向を把握。
  • 小児科定点のうち約10%を「小児科病原体定点」、インフルエンザ/COVID19定点のうち約10%を「インフルエンザ病原体定点」として指定し、各病原体定点から提出された検体又は病原体により、各種病原体の発生動向を把握。

〇急性呼吸器感染症(ARI)定点設定検討の対応策(抜粋)

  1. 急性呼吸器感染症(ARI)サーベイランスの開始にあわせ、以下の事項を考慮し、定点設計の方法を再検討すること。
    • 保健所統合による人口あたりの定点数のばらつきの発生
    • 定点継続をすることが困難な状況にある医療機関の存在、急性呼吸器感染症(ARI)サーベイランス開始による報告負担
    • 定点指定に係る自治体側の事務負担
  2. 保健所所管内において定点の設定が困難な場合は、隣接する複数の保健所を併せて定点を設定することも可能とする。

〇急性呼吸器感染症(ARI)定点及び病原体定点の選定の考え方(抜粋)

  • これまで、小児科定点及びインフルエンザ/COVIDー19定点にて把握してきた疾患もあることから、原則、現在の小児科定点及びインフルエンザ/COVID19定点を活用することとする。
  • 急性期呼吸器感染症(ARI)病原体定点から収集された検体又は病原体を活用しゲノムサーベイランスを実施することを想定し、病原体提出の実績がある小児科定点及びインフルエンザ/COVID19定点を、優先的に急性期呼吸器感染症(ARI)定点及び病原体定点として指定することする。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/001305063.pdf

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