ニュースの要点
厚生労働省は10月3日、「麻しん及び風しんの定期接種対象者に対する積極的な接種勧奨等について(依頼)」とする通知を発出した。
麻しん及び風しんの定期接種の実施状況については、令和6年度の麻しん・風しんワクチンの接種実施率を公表している。第1期及び第2期の全国平均はそれぞれ92.7%及び91.0%と、いずれも麻しんに関する特定感染症予防指針及び風しんに関する特定感染症予防指針で定める接種率目標(95%)に達しておらず、都道府県や市町村ごとにばらつきが存在している。
本年9月26日付けで、世界保健機関西太平洋地域事務局により、土着株による風しんの感染が三年間確認されない等の基準を満たし、我が国における風しんの排除が認定された。また、麻しんの排除認定についても継続している。引き続き、確実な麻しん及び風しんの発生の予防に努めるため、接種率目標に達するよう、積極的な接種勧奨の取組を依頼した。
また、第2期接種について、都道府県教育関係部局において、保健衛生関係部局と連携しつつ、令和8年度の小学校入学手続の機会等を通じて把握された未接種者及びその保護者に対して、情報提供及び積極的な接種勧奨を依頼した。


