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《第3回》傾聴と共感の訓練? 【まい薬局 平野道夫】

著者

平野道夫

【プロフィール】
まい薬局富士見店勤務
富士見・三芳薬剤師会学術部理事

城西大学薬学部セルフメディケーション学 非常勤講師
日経DIコラムニスト
認定実務実習指導薬剤師

近隣の薬学部学術サークル・有志の指導ボランティア担当

武道がライフワークで、中学からの空手修行で多くの大会出場
 2005年 世界空手道連盟 関東大会無差別級優勝
 2013年 世界空手道連盟 全日本選手権重量級3位

【著書】
「解消ポリファーマシー」(共著)

まい薬局富士見店ホームページ

まい薬局富士見店Twitter

あるとき実習生から唐突に言われたことがありました。
「あの先生は思い出の自慢話が多いんです!」
「学生の立場なので、相槌を交えて長い時間ただ耐えていました。」
普段愚痴などこぼさず、明るく勉強家の彼の口から出た言葉だっただけに驚きました。

その先生はとても熱心な薬剤師さんのようでした。
自らの体験談を溢れんばかりの笑顔で話してくださったようです。
思い出の自慢話がたくさんあるなんて素晴らしいことですし、その体験談から得るものがあれば、貴重な勉強の時間となったことでしょう。

薬剤師人生を長く生きていると「あの頃は···」のような話をついついしてしまいがちです。しかし、いわゆる「温故知新」で現代にも活きる有意義な話であれば「言霊を伝える伝道師」になるのも悪くないと思い、私はあちこちのコラムに書いたりしています。

思い出の自慢話に現代に活きる内容が伴わなければ「共感の強要」ともとれるハラスメント?になりそうです。薬剤師の話に関係なく歳を重ねた身としてはそんな昔話に十分気をつけたいと思います。

もっとも服薬指導にあたっては、患者に対する「傾聴と共感」がとても重要なプロセスなのでその訓練にはなりますが。

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