ニュースの要点
日本医学会連合は4月1日、「フレイル・ロコモ克服のための医学会宣⾔」を発表した。
宣言は4項目からなり、最初の2項目はフレイルとロコモ(ロコモティブシンドローム)の概念の説明と予防・改善による効果の説明。3項目目は日本医学会連合が活動の中核となって国民の健康長寿の達成に貢献するという決意表明。4項目目に、国民に向けた活動目標として「80GO(ハチマルゴー)」運動の展開を謳っている。
- フレイル・ロコモは、生活機能が低下し、健康寿命を損ねたり、介護が必要になる危険が高まる状態です
- フレイル・ロコモは、適切な対策により予防・改善が期待できます
- 私たちは、フレイル・ロコモ克服の活動の中核となり、一丸となって国民の健康長寿の達成に貢献します
- 私たちは、フレイル・ロコモ克服のために、国民が自らの目標として実感でき実践できる活動目標として 80 歳での活動性の維持を目指す「80GO(ハチマルゴー)」運動を展開します
※フレイルは、高齢期にストレスに対する脆弱性が亢進し、生活機能障害、要介護状態などの転帰に陥りやすい状態。⇒「フレイルの要介護リスクは4.6倍」
※ロコモ(ロコモティブシンドローム)は、運動器の障害によって移動(立つ、歩く)機能の低下をきたした状態。進行すると要介護のリスクが高まる。⇒「ロコモ度3の要介護リスクは3.6倍」