ニュースの要点
厚生労働省健康局 結核感染症課は5月6日、「小児の原因不明の急性肝炎について」を発表した。
世界保健機関(WHO)の報告によると、5月6日現在、12カ国で少なくとも169例(死亡1名)の小児における原因不明の急性肝炎が継続して報告されている。うち、74例でアデノウイルスが検出されているが、原因ウイルス等については不明であるとされている。また、小児における急性肝炎が実際に増加しているのかについても、不明であるとしている。
WHOでは、この急性肝炎の原因特定を目的として、暫定的な症例定義を定め、各国に症例定義に該当するケースの報告を求めている。厚生労働省ではこうした事案について、令和4年4月20日に自治体等に対し、注意喚起及び情報提供依頼、4月27日に当該事例の感染症サーベランス及び積極的疫学調査についての事務連絡を発出している。