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「6年制課程における薬学部教育の質保証に関するとりまとめ(素案)」を公表【文科省】

ニュースの要点

文部科学省は6月30日、「薬学部教育の質保証専門小委員会(第6回)」を開催し、「6年制課程における薬学部教育の質保証に関するとりまとめ(素案)」を公表した。

  • 薬学部教育の現状と課題
    • 入学定員充足率が80%以下となる私立大学は、約3割に達している
    • 私立大学における標準修業年限内の国家試験合格率(令和2年度)は、18%~85%までばらつきがある(中央値 57%)
    • 少子化の進行により将来的に薬剤師の供給が需要を上回り薬剤師が過剰となること、薬剤師の従事先には地域偏在に加えて、薬局に比べて病院における薬剤師が不足しているという業態の偏在等
    • 入学者の確保・選抜の在り方のみならず入学後の教学マネジメントの確立や教員の確保をはじめとする教育の実施体制、進路指導等の出口管理までの全般にわたり、教育の質を向上させるための取組を充実・強化する必要
  • 今後の薬学部教育の改善・充実の方向性
    1. 入学者選抜の在り方
    2. 入学定員に関する取組
      • 将来的に薬剤師の供給が需要を上回り薬剤師が過剰となる
      • 6年制課程の薬学にかかる学部・学科の新設及び収容定員増については、これまで、大学の判断により自由に申請が可能であり、学校教育法及び大学設置基準等の法令に適合していれば原則として認可されてきたが、その原則を改め、抑制方針をとることとし、速やかに制度化を進める必要がある
      • 地域毎に薬剤師の偏在が指摘されていることを踏まえ、各都道府県の医療計画等において、薬剤師不足など将来的に当該地域における人材養成の必要性が示され、かつ、他の都道府県との比較において薬剤師の確保を図るべきであると判断できる等の場合には、上記の例外として取り扱うことが適切
    3. 教学マネジメントの確立
    4. 薬学教育評価(第三者評価)への対応

6年制課程における薬学部教育の質保証に関するとりまとめ(素案) 文部科学省(2022年6月30日)

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