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厚生労働省は7月29日に、令和3年の「簡易生命表」を発表した。
令和3年簡易生命表は、日本における日本人について、令和3年1月から12月の1年間の死亡状況が今後変化しないと仮定したときに、各年齢の者が1年以内に死亡する確率や、平均してあと何年生きられるかという期待値などを、死亡率や平均余命などの指標によって表したものである。
これらの指標は、男女別に各年齢の人口と死亡数を基にして計算されており、現実の年齢構成には左右されず、死亡状況のみを表していることから、死亡状況を厳密に分析する上で不可欠なものとなっている。また、0歳の平均余命である「平均寿命」は、全ての年齢の死亡状況を集約したものとなっており、保健福祉水準を総合的に示す指標として広く活用されている。
令和3年簡易生命表によると、男の平均寿命(0歳の平均余命のこと。以下同じ)は81.47年、女の平均寿命は87.57年となり前年と比較して男は0.09年、女は0.14年下回っている。平均寿命の男女差は、6.10年で前年より0.05年縮小している。また、主な年齢の平均余命をみると、男女とも全年齢で前年を下回っている。