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沖縄県は、11月14日に行われた県内国公立大学薬学部設置推進協議会で、令和13年4月までに薬学部の開学を目指す基本方針(素案)を発表した。
県は「新・沖縄21世紀ビジョン基本計画」に基づき、県内国公立大学への薬学部設置に対し、薬学部の設置に必要な人的・技術的協力、国への要望、その他薬学部設置のために必要な支援を行うとしている。
新設の趣旨や留意点等の条件に適合した薬学部について県が選定を行うため、薬学部設置を希望する大学の設置主体から、基本方針を踏まえた薬学部新設構想を受け付ける。
沖縄県には薬学部(科)を設置する大学がなく、人口10万人あたりの薬剤師数は全国最下位の状況にあり、県内では慢性的な薬剤師不足の状況が続いている。将来の薬剤師需給の見通しも厳しい中で、このままでは、県内の地域医療にも大きな影響が出ることが懸念され、こうした状況を抜本的に改善することを狙いとして県内国公立大学への薬学部設置を早期に実現するための基本的な方針(素案)が示された。