ニュースの要点
厚生労働省と都道府県では、5月1日(月)から6月30日(金)までの2カ月間、「不正大麻・けし撲滅運動」を全国で実施する。
この運動は、不正栽培や犯罪予防の観点から各地に自生している「大麻」や「けし」を撲滅するため、昭和35年から「大麻」や「けし」の発見と除去、正しい知識の普及・広報啓発のため毎年展開している。
「大麻」やあへん系麻薬の原料となる「けし」は、大麻取締法、あへん法などにより、栽培の免許を持つ人以外の栽培が禁止されている。しかし、依然として乱用目的で不正栽培をする人が後を絶たたず、国内の大麻事犯者の検挙者数は、平成26年から増加し続け、令和3年の検挙者数は5,783人となり、過去最多をさらに更新した。
自生している「大麻」や「けし」を除去する取り組みも継続的に行っているが、いまだ根絶には至っていない。そのため、厚生労働省と都道府県では、関係機関の後援を得て、不正栽培の発見に努めるとともに、自生している「大麻」や「けし」を一掃するための除去活動をこの期間に集中的に行う。
また、大麻事犯の検挙者が大幅に増加している若年層に向けて、大麻の危険性・有害性を伝えるために全国的な啓発資材の展開の他、インターネット、SNS等を利用した啓発活動を行う。
「不正大麻・けし撲滅運動」概要
・実施期間:令和5年5月1日(月)から6月30日(金)まで
・実施機関:主催 厚生労働省、都道府県
後援 警察庁、法務省、最高検察庁、財務省税関、文部科学省、海上保安庁
・通報のお願い:不正栽培または自生している「大麻」や「けし」を発見した場合は、最寄りの各地方厚生(支)局麻薬取締部(支所)、各都道府県薬務主管課、保健所、警察署などに通報すること。