ニュースの要点
厚生労働省は8月9日、「第49回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会」を開催した。令和5年秋冬の新型コロナワクチン接種について、以下の論点で議論し、事務局案を了承した。
- 接種の対象者等について
- 用いるワクチンについて
事務局案
接種の対象者について
- 本年3月の分科会において示された令和5年秋開始接種の対象者について、WHOの声明や我が国における流行状況等を踏まえ、引き続き、重症者を減らす目的のもと、高齢者など重症化リスクが高い者を接種の対象としつつ、その他の全ての者については接種機会を提供する(公的関与の規定を適用しない) 。
公的関与の規定の適用について
- 令和5年秋冬の接種の目的が重症化予防とされており、重症化リスクの高くない者に対しては接種の機会を提供することとされていることを踏まえ、秋以降の接種における初回接種の公的関与の規定は重症化リスクの高い者にのみ適用する。
令和5年度秋冬の接種の対象者について、重症者を減らすことを目的とし、高齢者など重症化リスクが高い者を接種の対象とする。
用いるワクチンについて
- 令和5年秋冬の接種に使用するワクチンは、オミクロンXBB.1.5対応1価のワクチンを基本とする。
※令和5年春開始接種と同様、何らかの理由でmRNAワクチンが接種できない方においては、組換えタンパクワクチンの選択肢を確保することも考えられる。 - 今後、薬事承認を踏まえ、改めて本分科会に諮った上で、令和5年秋開始接種に用いるワクチンを特例臨時接種に位置づける。
接種の開始時期について
- 接種の開始時期については、令和5年9月20日を見込んで、準備を進める。