ニュースの要点
厚生労働省は3月9日、「訪日外国人受診者による医療費不払い防止のための支援資料の紹介及び不払い情報報告システムへの協力の御願いについて」【医療機関向け情報】を更新した。
- 訪日外国人受診者による医療費不払いの発生防止に取り組む医療機関向け資料
訪日外国人による医療費不払いは、診療受付時に受診者への適切な説明や確認を行うことによって予防できる場合がある。このため、厚生労働省では、外国人患者受入医療コーディネーター等の専門家がいない医療機関においても、受診時の適切な説明を実施し、医療費不払いの発生防止に取り組めるよう、医療機関の受付窓口で活用できる簡易資料を作成した。 - 訪日外国人受診者に医療費不払いが発生した場合の情報提供の御願い
「訪日外国人に対する適切な医療等の確保に向けた総合対策」において、不払いの発生抑止となるよう、医療費の不払い等の経歴がある訪日外国人について、次回以降の入国審査を厳格化する方針が決定されている。
これを受け、厚生労働省では、出入国在留管理庁と連携して我が国の保険医療機関から一定額以上の医療費の不払いのある訪日外国人受診者の情報を収集し、出入国在留管理庁へ共有する仕組みの運用を令和3年5月10日より開始している。該当事案が発生した場合には、厚生労働省への情報提供に協力を依頼している。