ニュースの要点
厚生労働省は11月9日、「Nーニトロソアモキサピンが検出されたアモキサピン製剤の使用による健康影響評価の結果等について」とする事務連絡を発出した。
アモキサピン製剤については、ニトロソアミン類に分類される化学物質(Nーニトロソアモキサピン)が検出されており、これを受けて同製剤の製造販売業者は、「長期的服用による発がん性リスクは払拭できない」として、令和5年2月に自主回収するとともに出荷を停止する予定となっている。
同剤は、三環系抗うつ剤であり、服用の中止により離脱症状等を生じる可能性がある。そのため、医療機関等に対しては、患者自身の自己の判断のみにより服用を中止しないよう説明すること、また、現在アモキサピン製剤を服用している患者には他の治療選択肢について医師又は薬剤師より説明するように周知を依頼した。