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全国抗菌薬使用量2020年調査データ

ニュースの要点

AMR臨床リファレンスセンターは、12月24日に「全国抗菌薬使用量2020年調査データ」を公開した。薬剤耐性菌の増加が世界的に問題となっており、わが国でも2016年に薬剤耐性(AMR)対策アクションプランが策定された。2020年までの成果指標として、抗菌薬の使用量(全体)を2013年と比較して33%の減少、広域抗菌薬である内服セファロスポリン系薬、内服フルオロキノロン系薬、内服マクロライド系薬をそれぞれ50%減少させることが目標となっている。

AMR臨床リファレンスセンターで2021年3月に公開した全国抗菌薬販売量データでは、2020年全国の抗菌薬販売量は10.6DIDであり、2013年(14.9DID)と比較して、28.9%減少していた。

今回発表した、匿名レセプト情報・匿名特定健診等情報(NDB)に基づいて算出した抗菌薬使用量の結果でも、抗菌薬使用量は2013年(14.27DID)と比較して、24.2%減少していた。これは、診療所の外来診療における内服での抗菌薬処方の減少が大きく寄与していること。また、COVID-19流行の影響で、急性気道感染症の罹患が減り、診療所を受診する患者が減少したことも影響していると考えられるが、今後の動向に注目する必要があるとしている。

*数値は人口や抗菌薬ごとの使用量の差を 補正するため、抗菌薬販売量を1,000住人・1日あたりの Defined Daily Dose (WHOによって定められたその抗菌薬が通常1日に使用される量の目安=DDD)で表したもの (DDDs per 1,000 inhabitants per day=DID)。

詳細は以下の資料をご確認ください。

出典:AMR臨床リファレンスセンターホームページ
http://amr.ncgm.go.jp/pdf/20211224_press.pdf

匿名レセプト情報・匿名特定健診等情報データベース(NDB)に基づいたサーベイランス AMR臨床リファレンスセンター(2021年12月24日)

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