ニュースの要点
AMR臨床リファレンスセンターは3月31日、「2021年度 薬剤耐性問題を総括」を公表した。
2020年から始まったCOVID-19の流行、今回の診療報酬改定など、感染症対策に関する状況が少しずつ変化している中で、センターが中心となって実施した全国レベルの大規模な調査結果から数字として見えてきた薬剤耐性の現状をふまえ、今後何が問題となるのか、どのようにAMR対策に取り組んでいくのか、国民や医療従事者にどのようにアプローチしていくのかなどについて、各室の取り組みを紹介している。
大曲貴夫センター長は、「AMRに関する情報を広く集め問題を分析し結果をわかりやすく示すこと、国民と医療従事者にAMR対策に必要な知識を伝えることが、AMR臨床リファレンスセンターの役割です。薬剤耐性菌については未知の部分が多く、その対応には難しい側面が多々あります。当センターではこれまで5年間の成果を基に次期アクションプランの策定も見据え、今後もAMR対策活動を着実に進めてまいります」と話している。