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全国抗菌薬販売量2021年調査データ【AMR臨床リファレンスセンター】

ニュースの要点

AMR臨床リファレンスセンターは、「全国抗菌薬販売量2021年調査データ」を2月25日に公開した。

薬剤耐性菌の増加が世界的に問題となっており、わが国でも2016年に「薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン」が策定された。2020年までの成果指標として、抗菌薬の使用量(全体)を2013年の水準の3分の2に減少させること、広域抗菌薬である内服セファロスポリン系薬、内服フルオロキノロン系薬、内服マクロライド系薬をそれぞれ50%減少させることが目標なっていた。2021年末に2020年までの抗菌薬使用量データを公開したが、今回はあらたに2021年までの全国抗菌薬販売量データを公開した。

結果の総括

AMR対策アクションプラン2016-2020では、成果指標として、人口1,000人あたりの一日抗菌薬使用量(DID)を2013年の水準の3分の2に減少させること、経口セファロスポリン系薬、フルオロキノロン系薬、マクロライド系薬は50%削減することが挙げられていました。アクションプラン策定後より抗菌薬使用量は徐々に減少していましたが、2020年から大きく減少し、今回算出したデータでは、2021年もその傾向が続き、アクションプランの成果指標にかなり近づくものとなりました。これは、COVID-19への感染対策が行われた結果、急性気道感染症の罹患が減り、診療所を受診する患者が減少したことが影響していると考えられます。もちろん、抗菌薬適正使用が進んでいることも一因と考えられますが、感染症への予防対策が抗菌薬の使用量を減らすことに貢献し、AMR対策につながることを示したものと考えられます。

詳細は以下の資料をご確認ください。

出典:AMR臨床リファレンスセンターホームページ
http://amr.ncgm.go.jp/pdf/20220225_press.pdf

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