ニュースの要点
厚生労働省は8月14日、「今般の感染状況を踏まえた新型コロナウイルス感染症に係る抗ウイルス薬等の安定的な供給について(協力依頼)」とする事務連絡を発出した。
新型コロナウイルス感染症等の直近の感染状況については、令和6年7月22日に開催された「新型コロナ等の感染拡大に対応する有識者ヒアリング」において、全国の定点医療機関から報告される新規患者数は増加傾向が続いていることが報告された。また、令和6年7月23日には、日本製薬団体連合会に対して、新型コロナウイルス感染症に係る抗ウイルス薬等について、増産や早期の納品等の必要な措置への協力を依頼している。
今般の感染状況下においても必要な医薬品が安定的に供給されるよう、抗ウイルス薬等について、関係団体へ下記について周知を依頼した。
- 卸売販売業者及び薬局におかれては、抗ウイルス薬等について、需給状況を踏まえて適切な在庫を確保する等、必要な措置を講じていただきたいこと。なお、卸売販売業者におかれては営業所単位でも適切な在庫を確保いただくなど、可能な限り迅速に供給できる体制を整えていただきたいこと。
- 薬局におかれては、処方された抗ウイルス薬等について、自らの店舗だけでは供給が困難な場合であっても、卸売販売業者に在庫の問い合わせを行うことや、系列店舗や地域における連携を行うことにより可能な限り迅速に調整をしていただきたいこと