ニュースの要点
厚生労働省は10月21日、10月より電子版お薬手帳アプリに一般用医薬品等の情報も取り込み、利用者・薬局・医療機関等のメリットや活用方法を実証する電子版お薬手帳のモデル事業を開始したと発表した。
現在、マイナポータルを通じて薬剤情報(レセプト情報)を確認する仕組みや、令和5年1月から開始予定の電子処方箋など、医薬品に係る情報を閲覧・参照できる仕組みの構築が進められているが、これらの情報には一般用医薬品等の情報は含まれていない。一方で、一般用医薬品等においても、服用方法により重複投薬や相互作用等のリスクがあることから、医療用医薬品の情報と共に、一般用医薬品等の情報の活用が望まれる状況となっている。
本事業においては、電子版お薬手帳を用いた一般用医薬品等の情報活用を推進するための課題の抽出、活用方法等を検討する。
- 実施期間
令和4年10月~12月(目処) - 内容
- 全国約40店舗の薬局、約600人の利用者の方に、一般用医薬品等の服用状況の記録や薬剤師による服薬指導等を受けていただき、一般用医薬品等の情報入力の機能に関する有用性や活用方法等について実証する
- 上記の結果に基づき、電子版お薬手帳を用いた一般用医薬品等の情報活用の推進に向けた課題の抽出、活用方針等を検討する
- 検討結果は令和4年度末に報告書としてとりまとめ、公表する予定