ニュースの要点
AMR臨床リファレンスセンターは9月27日、「抗菌薬意識調査レポート 2023」 を発表した。
感染症治療に使われる抗菌薬(いわゆる“抗生物質”)が効かない薬剤耐性(AMR)の問題が世界中で深刻化している。
日本でもメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)と薬剤耐性大腸菌の感染症による死亡者数が、年間8,000人を超えるとの推計も出ており、深刻な影響が懸念されている。AMRの問題は抗菌薬の不適切な使用が一因であり、その対策として私たちにできることは、抗菌薬の知識や理解を深めて正しく使うこと。
AMR臨床リファレンスセンターでは、今年度も一般の方700人を対象に「抗菌薬・抗生物質に関する意識調査」を行った。
その結果、一般国民の抗菌薬への知識やAMR、薬剤耐性菌への正しい認識は不十分なまま、この数年間変化していないことが判明した。