ニュースの要点
第540回中央社会保険医療協議会総会が3月8日、医薬品の新規薬価収載について等を議題として開催され、新型コロナ治療薬ゾコーバ錠125mg(エンシトレルビル フマル酸製剤)の薬価収載を了承した。
ゾコーバ錠については、保険適用上の留意事項として、「COVID-19に対する薬物治療の考え方」(日本感染症学会作成)における本剤の取扱いを踏まえた内容を保険適用上の取扱いに係る留意事項として通知することとする(留意事項通知)。
また、ゾコーバ錠125mg(エンシトレルビル フマル酸製剤)の薬価収載にあたっては、薬価算定の手続に先立ち、「高額医薬品(感染症治療薬)に対する対応について」(令和5年2月15日中医協了解)を取りまとめた。
市場拡大再算定については、推計データに基づき再算定を行う場合の引下げ率の上限については、予測販売額と比較して、短期間で市場規模が急激に拡大した場合に限った措置を新たに設けることとする。具体的には、年間販売額が予測販売額から10倍以上に急拡大し、かつ、極めて大きい額として3,000億円超となった場合に限り、現行ルールの上限値である▲50%から引き上げ、▲2/3(66.7%)とする。なお、当該措置を講じることになった場合には、本剤における特例的な対応として設けた取扱いであることから、対応後の状況も含めた価格調整について検証を行うこととする。