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【最新版】救急認定薬剤師について徹底解説

目次

救急認定薬剤師とは

救急認定薬剤師とは、救急医療における薬物療法に関する高度な知識、技術、倫理観を有する薬剤師のことです。

救命救急の現場では、患者の容態に合わせた適切な薬物の推奨や副作用のモニタリング等を薬剤師の視点から迅速に行うことが求められます。また、救急医療の現場は一般病棟業務より患者の病状の変化が起こりやすいため、他職種と連携をとりながら、効果が高く、安全な薬物治療を提供する必要があります。そのため救急認定薬剤師は専門的な立場から救急医療に主体的に参加することが期待されています。

救急認定薬剤師の仕事

救急認定薬剤師は、主に次のような場所で活躍しています。

  • 救命救急センター、集中治療室
  • 災害時、避難所や被災病院での災害医療支援

救急認定薬剤師になる方法

STEP
日本臨床救急医学会の会員歴2年以上かつ会費完納
STEP
学会指定の認定薬剤師資格を所有
STEP
救急医療に関する自身の参加した症例を25症例以上記録
STEP
学術大会、研究発表等にて指定単位数の履修及び講習会の受講
STEP
認定試験を受験する(年1回)
STEP
「救急認定薬剤師」認定証交付
STEP
5年ごとに資格を更新する

更新方法は、日本臨床救急医学会正会員の継続、更新のための研修単位の取得(80単位)、講習会への参加(2回以上)、更新申請書類の提出。

救急認定薬剤師の認定試験

申請資格

  1. 薬剤師免許を有し、薬剤師として優れた人格及び救急医療における薬物療法に関する見識を備えていること
  2. 申請時において、薬剤師としての病院・診療所勤務歴を5年以上有し、そのうち2年以上救急医療に従事していること
  3. 申請時において、学会の正会員であり会員歴が2年以上あり、かつ会費を完納していること
  4. 日本病院薬剤師会病院薬学認定薬剤師、日本病院薬剤師会生涯研修履修認定薬剤師(2022年度申請時まで有効)、日本医療薬学会認定薬剤師、薬剤師認定制度認証機構により認証された認定薬剤師、あるいは日本臨床薬理学会認定薬剤師の資格を有していること
  5. 医療機関において、救急医療に関する業務を通じて患者の治療に自ら参加した25例以上の症例を報告できること
  6. 認定薬剤師認定委員会が指定し、理事会の承認を得た学術大会、研究発表などにおいて、細則に定める単位数を履修していること
  7. 認定薬剤師認定委員会が開催する講習会を受講していること
  8. 日本臨床救急医学会評議員または所属施設長の推薦があること

申請受付期間

2021年3月1日(月)〜5月31日(月)

※2021年度新規認定審査については、提出書類を電子媒体としてCDに保存して提出する形となる。
書類の性質上、配達経路を追跡できるレターパック・書留郵便等を利用すること。

認定費用

申請手数料:10,000円
認定料:20,000円

試験日程

2021年度は中止。
認定審査合格者を暫定認定する。該当者は2022年度の試験を受験し、合格した場合に正式認定となる。

おわりに

この記事の内容は、執筆時点での最新情報になります。救急認定薬剤師になりたいと思った方は、必ず日本臨床救急医学会のサイトで詳細を確認してください。

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