ニュースの要点
医薬品医療機器総合機構(PMDA)は6月1日、製薬企業4社からの適正使用等に関するお知らせとして「GLP-1受容体作動薬及びGIP/GLP-1受容体作動薬の適正使用に関するお知らせ」を公表した。
昨今、2型糖尿病治療薬として製造販売承認を取得しているGLP-1受容体作動薬及びIP/GLP-1受容体作動薬について、美容・痩身・ダイエット等を目的とした適応外の使用を推奨していると受け取れる広告等がインターネット上の一部ホームページ等に掲載されている。
日本においては、GLP-1受容体作動薬及びGIP/GLP-1受容体作動薬については、2型糖尿病のみを効能・効果として製造販売承認を取得しているものであり、それ以外の目的で使用された場合の安全性及び有効性については確認されていない。
また、GLP-1受容体作動薬及びGIP/GLP-1受容体作動薬は、医師により2型糖尿病の患者各々の状態を確認した上で添付文書に従って適切に処方・使用されることを目的とした医薬品であり、国内で承認された使用法以外で使用された場合、本来の効果が見込めないだけでなく思わぬ健康被害が発現する可能性も想定される。
製薬企業4社は、製品の適正な使用をお願いしていくとともに、製造・販売に責任を有する企業として、製品を使用する患者の安全を確保することが最も重要と考えおり、承認された効能・効果外の使用を推奨していると受け取れる記事等については、確認次第、規制当局への連絡、相談を速やかに実施するとしている。