ニュースの要点
政府は10月11日、「花粉症に関する関係閣僚会議(第3回)」を開催し、花粉症対策初期集中対応パッケージが取りまとめられた。
花粉症対策初期集中対応パッケージ
- 未だ多くの国民を悩ませ続けている花粉症問題の解決に向け、来年の花粉の飛散時期を見据えた施策のみならず、今後10年を視野に入れた施策も含め、花粉症解決のための道筋を示す「花粉症対策の全体像」を取りまとめ(本年5月30日)。
- 来年の花粉の飛散時期が近づく中、「花粉症対策の全体像」に基づき、発生源対策、飛散対策及び発症・曝露対策について、「全体像」の想定する期間の初期の段階から集中的に実施すべき対応を本パッケージとして取りまとめ、その着実な実行に取り組む。
- 発生源対策
- スギ人工林を重点的に伐採・植替の加速化
- スギ材需要の拡大
- スギ花粉の少ない苗木の生産拡大
- 林業の生産性向上及び労働力の確保
- 飛散対策
- スギ花粉飛散量の予測
- スギ花粉の飛散防止
- 発症・曝露対策
- 花粉症の治療
- 花粉症対策製品
- 予防行動
花粉症の治療について:
- 花粉飛散時期の前に、関係学会と連携してガイドラインを改訂
- 舌下免疫療法治療薬について、まずは2025年からの倍増(25万人分→50万人分)に向け、森林組合等の協力による原料の確保や増産体制の構築等の取組
- 飛散開始に合わせた早めの対症療法の開始が有効であることを周知
- 患者の状況等に合わせて医師の判断により行う、長期処方や令和4年度診療報酬改定で導入されたリフィル処方について、前シーズンまでの治療で合う治療薬が分かっているケースや現役世代の通院負担等を踏まえ、活用を積極的に促進