ニュースの要点
厚生労働省は7月6日に、「在宅酸素療法における火気の取扱いについて」の重篤な健康被害事例についての情報を更新した。
酸素濃縮装置等を使用中の患者が、喫煙等が原因と考えられる火災により死亡するなどの事故が繰り返し発生しているため、改めて注意喚起している。
●在宅酸素療法を受けている患者やその家族等にご注意いただきたい事項
在宅酸素療法を受けている患者やその家族等は、酸素吸入時の火気の取り扱い等について、以下の点を十分に理解して、酸素濃縮装置等を使用する。
- 高濃度の酸素を吸入中に、たばこ等の火気を近づけるとチューブや衣服等に引火し、重度の火傷や住宅の火災の原因となること
- 酸素濃縮装置等の使用中は、装置の周囲2m以内には、火気を置かないで下さい。特に酸素吸入中には、たばこを絶対に吸わないようにすること
- 火気の取扱いに注意し、取扱説明書どおりに正しく使用すれば、酸素が原因でチューブや衣服等が燃えたり、火災になることはありませんので、過度に恐れることなく、医師の指示どおりに酸素を吸入すること
●重篤な健康被害事例について
在宅酸素療法中に生じた火災事故原因別の分類では、「喫煙」が38.9%と最も多く、「漏電」「その他(ストーブ・線香・台所・ロウソク等)」が原因となっている。