ニュースの要点
厚生労働省は4月5日、「令和4年度モデル事業の中間報告書」を公表した。モデル事業は全国4地域で、参加施設は医療機関12施設・薬局81施設の計93施設が参加している。
3月24日(金)時点でのモデル事業参加施設の進捗状況は、Step1が5施設、Step2が88施設となっている。
薬剤師向け調査では、「オンライン資格確認等システムで閲覧した過去の薬剤情報等が、処方を考える上で意義があった / 参考になった事例はどのくらいありましたか」との問いに対して、「過去情報が調剤の参考になる事例がない」と回答した人が 7割以上となった。マイナンバーカードの利用が少なく、薬剤情報提供の過去履歴を参照できるケースが少なかったことが原因と考えられる。
電子処方箋の課題と改善の方向性(アンケート調査結果及びヒアリング調査結果を踏まえて、モデル事業を通じて明らかになった課題及び改善の方向性)
- 事前準備に関する内容
- 必要作業及び運用方法の周知
- 電子処方箋接続テストの実施
- 用法マスタの整備
- 調剤時の処方箋の参照方法
- 運用開始後及び今後の拡充に関する内容
- HPKI カードを用いた電子署名の運用
- 処方箋応需薬局の確認
- 患者への周知
- お薬手帳との連携
- 対象処方箋及び対象患者の拡大