ニュースの要点
厚生労働省は2月10日、「マスク着用の考え方の見直し等について(令和5年3月13日以降の取扱い)」とする事務連絡を発出した。
令和5年1月27日の「新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけの変更等に関する対応方針について」では、新型コロナの感染症法上の位置づけの変更に伴い、以下とされていた。
- 「マスクについては、屋内では基本的にマスクの着用を推奨するとしている現在の取扱いを改め、(中略)着用は個人の判断に委ねることを基本として検討する。あわせて各個人の判断に資するよう、政府はマスクの着用が効果的な場面の周知を行う」
- また、「マスクの取扱いの検討に関しては感染状況等も踏まえて行い、今後早期に見直し時期も含めその結果を示す」
新型コロナの直近の感染状況については、新規感染者数、重症者数や病床使用率は低下傾向が続き、死亡者数や救急搬送困難事案数も依然として高い水準にあるものの減少傾向が続いている。現在の感染状況、厚生科学審議会感染症部会の意見や厚生労働省アドバイザリーボードにおける議論も踏まえ、マスク着用の考え方について、現在、屋内では原則着用、屋外では原則不要としている現在の取扱いを改め、以下とする。
- 行政が一律にルールとして求めるのではなく、個人の主体的な選択を尊重し、マスクの着用は個人の判断に委ねることを基本とする
- 政府は各個人のマスク着用の判断に資するよう、感染防止対策としてマスクの着用が効果的である場面などを示し、一定の場合にマスクの着用を推奨する
同日新型コロナウイルス感染症対策本部において決定された「マスク着用の考え方の見直し等について」に基づき、この取り扱いは令和5年3月13日から適用する。令和5年3月12日までは、屋内では原則着用、屋外では原則不要との考え方は変わらない。