ニュースの要点
厚生労働省は12月28日、「令和4年度医療費(電算処理分)の地域差分析」を公表した。
「医療費(電算処理分)の地域差分析」は、医療費の地域差の概況を早期に把握することを目的として、レセプト情報・特定健診等情報データベースに収載されている電算処理分のレセプトを集計し、とりまとめたもの。
市町村国民健康保険の地域差:結果の概要(抜粋)
<都道府県別の地域差について>
- 1人当たり年齢調整後医療費を都道府県別に見ると、北海道と西日本が高く、東日本が低い傾向にある。この傾向は、特に入院において見られる。
- 1人当たり年齢調整後医療費の地域差は、1人当たり実績医療費の地域差に比べ小さい。
- 過去8年間の推移を見ると、1人当たり年齢調整後医療費の上位5都道府県、下位5都道府県は概ね変わらない。最大最小比も概ね横ばいである。
- 診療種別の地域差指数を見ると、入院、歯科の地域差が大きく、入院外の地域差は比較的小さい。
<都道府県別の地域差の各種寄与について>
- 地域差への寄与を診療種別に見ると、入院の寄与度が大きく、入院外及び歯科の寄与度は比較的小さい。
- 地域差への寄与を年齢階級別に見ると、70歳以上の寄与が比較的大きい。
- この傾向は、入院、入院外、歯科のいずれの診療種別においても見られる。