ニュースの要点
サル痘に関する関係省庁対策会議が7月25日に開催され、サル痘の発生状況、国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態の宣言の概要及びその対応について議論された。
厚生労働省では、サル痘の国内発生時に備えた具体的な対応として以下を実施することとしている。
- 国内対策:サーベイランス、検査・疫学調査、臨床対応体制等について、順次、事務連絡を発出
- 水際対策:検疫所で出入国者に対して、海外のサル痘の発生状況に関する情報提供及び注意喚起を実施
- ワクチン:曝露後予防:国立国際医療研究センター(NCGM)において、患者の接触者に対し、天然痘ワクチンを投与する臨床研究体制を構築(NCGM以外は巡回健診で対応)
- 治療薬:NCGMにおいて、患者に対して、サル痘治療薬(Tecovirimat)を投与する臨床研究体制を構築
- 情報提供:リーフレットや、厚生労働省、国立感染症研究所等のホームページを通じて、海外の発生状況、ウイルスの感染力や病原性、感染予防策等に関して情報発信
WHOは7月23日、緊急委員会の見解等を踏まえ、今般のサル痘の国際的な感染の拡大について、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」に該当する旨を宣言。 宣言の発出に併せて、緊急委員会が作成した加盟国に対する暫定勧告の内容を発表している。