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抗酸菌症エキスパートとは
非結核性抗酸菌症(以下、抗酸菌症)は結核菌群とらい菌以外の抗酸菌によって引き起こされる病気です。ヒトからヒトの感染はなく、感染後の病気の進行は緩やかですが、有効な治療法が確立されていないという問題点があります。
抗酸菌症エキスパートとは、長期的な投薬治療が必要である抗酸菌症にチーム医療で取り組む際に、看護師、保健師や薬剤師等の専門知識と技術の向上のために設けられた制度です。
抗酸菌症エキスパートの仕事
抗酸菌症エキスパートは、次のような場所で活躍しています。
- 病院、診療所
- 薬局
抗酸菌症エキスパートになる方法
STEP
対象資格の職歴を3年以上経験
STEP
申請に必要な研修単位の取得
STEP
応募書類を認定制度審議委員会へ送付(〜9月末日)
STEP
審査通過後、登録証または認定証交付
登録・認定期間は資格を認定された年度の4月1日より5年間となる
抗酸菌症エキスパートの応募要項
応募資格
- 看護師、准看護師、保健師、理学療法士、栄養士・管理栄養士、薬剤師、診療放射線技師、臨床検査技 師、その他、認定制度審議委員会が認めた資格を有する者
- 対象資格の職歴を合わせて3年以上を有する者
- 認定制度審議委員会が指定したセミナー等に参加し、研修単位50単位を取得した者
登録抗酸菌症エキスパートの場合、応募資格3項目を全て満たし、加えて
・研修単位50単位以上を取得すること
・学会の会員、非会員を問わないが非会員の場合申請時に入会申し込みを行うこと
が条件となる
認定抗酸菌症エキスパートの場合、応募資格1を満たす者、加えて
・学会会員歴が5年以上であること
・所定単位80点以上を取得した者
が条件となる
受付期間
2021年5月1日(土)〜9月30日(木)
認定費用
申請料:5,000円
認定料:5,000円
更新条件
- 認定後も引き続き学会会員であること
- 登録抗酸菌症エキスパートの場合、登録を受けてから5年間、結核および非結核性抗酸菌症に対する適切な医療に貢献するとともに学会が定める講習会等に参加し、研修単位50単位を取得した者
- 認定抗酸菌症エキスパートの場合、認定を受けてから5年間、結核および非結核性抗酸菌症に対する適切な医療に貢献するとともに学会が定める講習会等に参加し、研修単位80単位を取得した者
- 認定期間中に海外留学した場合は、留学期間相当分の認定期間の延長を申請することが可能
更新料
5,000円
おわりに
この記事の内容は、執筆時点での最新情報になります。抗酸菌症エキスパートになりたいと思った方は、必ず日本結核・非結核性抗酸菌症学会のサイトで詳細を確認してください。
日本結核・非結核性抗酸菌症学会
日本結核・非結核性抗酸菌症学会 THE JAPANESE SOCIETY FOR TUBERCULOSIS AND NONTUBERCULOUS MYCOBACTERIOSIS