ニュースの要点
厚生労働省は3月22日、第108回薬剤師国家試験の結果を発表した。受験者数133,915名で合格者数は9,602名、合格率は69.00%となった。男女比は男3,549名(36.96%)女6,053名(63.04%)、新卒・既卒の合格率は、新卒は84.86%、既卒は44.05%となっている。
第108回薬剤師国家試験の合格基準
以下のすべての基準を満たした者を合格とする。
- 全問題の得点が470点以上
- 必須問題について、全問題への配点の70%以上で、かつ、構成する各科目の得点がそれぞれ配点の30%以上
- 禁忌肢問題選択数は2問以下
合格ラインは前回より36点高く、近年では最も高い水準となる470点となった。全員が正解扱いとなる補正対象問題はなかった。厚生労働省は「合格ラインは大きく上昇したが難易度を下げた意図はなく、問題としては適正だったと考えている」としている。
厚生労働省は、平均点と標準偏差を用いて合格者を決定する相対基準を導入した第106回の国家試験以降、合格者数を9,600人程度に設定している。その結果、合格ラインが470点まで上昇した。