この記事では「認定薬剤疫学家」(旧ファーマコビジランス・スペシャリスト)になりたい方や興味がある方に向けて、「認定薬剤疫学家」に関する疑問を解消できるように知っておきたいことをまとめました。
目次
認定薬剤疫学家とは
認定薬剤疫学家とは、副作用等、医薬品に関連する問題を発見、評価、理解、予防することに関連する科学と活動のことをいいます。
そして認定薬剤疫学に関し深い知識を有し、実践している人を認定薬剤疫学家として認定しています。
この制度は、人々が有効かつ安全な薬物治療の恩恵を受けることができ、併せて薬剤疫学の進歩と発展を計ることを目的としています。
認定薬剤疫学家の仕事
認定薬剤疫学家は、次のような場所で活躍しています。
- 医薬品を製造販売する製薬企業
- 病院の薬剤部等の医療機関
- 大学薬学部の講師、研究指導等のアカデミア
認定薬剤疫学家になる方法
STEP
日本薬剤疫学会の会員になる
STEP
認定薬剤疫学に関する実務実績をつむ
STEP
認定試験を受験する
年1回で原則5月開催
STEP
「認定薬剤疫学家」認定証書授与
STEP
5年ごとに資格を更新する
更新方法は、日本薬剤疫学会会員の継続、更新のための研修単位の取得(30単位)
認定薬剤疫学家の認定試験
受験資格
- 日本薬剤疫学会の会員歴が3年以上であること
- 認定薬剤疫学に関連した業務実績があること(業務実績の内容は職域別に記載方法のひな型を参照)
願書受付期間
2023年3月10日(金)〜5月11日(木)【当日消印有効】
受験料
10,000円(試験当日受付にて支払い)
試験方法と出題範囲
Multiple Choice Question(多肢選択方式問題)等の非記述式問題。面接は行わない。
出題範囲 ※括弧内は2019年の領域別出題比率
- 薬剤疫学(48%)
- 安全対策と規制(24%)
- 重篤な副作用(14%)
- 薬害(14%)
受験場所
ステーションコンファレンス東京4階会議室
更新条件
- 5年間継続して学会会員であること
- 5年間で新たに30単位を取得していること(日本薬剤疫学会学術総会参加《10単位》による単位が20単位以上を必須とする
おわりに
この記事の内容は、執筆時点での最新情報になります。認定薬剤疫学家になりたいと思った方は、必ず日本薬剤疫学会のサイトで詳細を確認してください。