ニュースの要点
厚生労働省は9月3日、「令和5年度 医療費の動向」を公表した。
厚生労働省では、毎月、医療費の動向を迅速に把握するため、医療機関からの診療報酬の請求(レセプト)に基づいて、医療保険・公費負担医療分の医療費を集計した「医療費の動向」を公表している。
本資料における医療費は、速報値であり、労災・全額自費等の費用を含まないことから概算医療費と呼称している。概算医療費は、医療機関などを受診し傷病の治療に要した費用全体の推計値である国民医療費の約98%に相当している。
【調査結果のポイント】
- 令和5年度の医療費は47.3兆円となり、前年度に比べて約1.3兆円の増加となった。
- 医療費の内訳を診療種類別にみると、入院18.7兆円(構成割合39.5%)、入院外16.4兆円(34.7%)、歯科3.3兆円(7.0%)、調剤8.3兆円(17.6%)となっている。
- 医療費の伸び率は2.9%。診療種類別にみると、入院3.1%、入院外1.0%、歯科1.9%、調剤5.4%となっている。
- 医療機関を受診した延患者数に相当する受診延日数の伸び率は2.0%。診療種類別にみると、入院2.3%、入院外1.9%、歯科0.7%となっている。
- 1日当たり医療費の伸び率は0.8%。診療種類別にみると、入院0.8%、入院外▲0.8%、歯科1.2%、調剤▲0.5%となっている。