ニュースの要点
中央社会保険医療協議会 総会(第574回)が12月20日、以下を議題として開催された。
議題
- 令和6年度薬価制度改革の骨子(案)について
- 令和6年度保険医療材料制度改革の骨子(案)について
- 令和6年度費用対効果評価制度改革の骨子(案)について
- 個別事項(その 15)について
- 個別事項(その 16)について
- 個別事項(その 17)について
- 令和6年度診療報酬改定の改定率等について
【診療報酬改定について】(抜粋)
12月20日の予算大臣折衝を踏まえ、令和6年度の診療報酬改定は、以下のとおりとなった。
令和6年度診療報酬・薬価等改定は、医療費の伸び、物価・賃金の動向、医療機関等の収支や経営状況、保険料などの国民負担、保険財政や国の財政に係る状況を踏まえ、以下のとおりとする。(1については令和6年6月施行、2については令和6年4月施行(ただし、材料価格は令和6年6月施行))
- 診療報酬+0.88%
- うち、②~④を除く改定分+0.46%
各科改定率 医科+0.52%
歯科+0.57%
調剤+0.16% - 賃上げ分+0.61%
- 入院時の食費基準額+0.06%
- 効率化・適正化▲0.25%
- うち、②~④を除く改定分+0.46%
- 薬価等
- 薬価 ▲0.97%(国費▲1,200 億円程度)
- 材料価格 ▲0.02%(国費▲20 億円程度)
合計 ▲1.00%(国費▲1,200 億円程度)
- 診療報酬・薬価等に関する制度改革事項
- 医療DXの推進による医療情報の有効活用等
- 調剤基本料等の適正化
加えて、医療現場で働く方にとって、令和6年度に2.5%、令和7年度に2.0%のベースアップへと確実につながるよう、配分方法の工夫を行う。
- 医療制度改革【選定療養の自己負担は4分の1】
長期収載品の保険給付の在り方の見直しとして、選定療養の仕組みを導入し、後発医薬品の上市後5年以上経過したもの又は後発医薬品の置換率が 50%以上となったものを対象に、後発医薬品の最高価格帯との価格差の4分の3までを保険給付の対象とすることとし、令和6年10月より施行する。